しえんくんの暇つぶし -ドラクエ10ハウジング-

おつゆさんが白亜7軒の各家を別の人と合作し、公開した地区。「ハウジングに悩んでいる人やもっと楽しみたい、楽しいものだということを伝えたい」ために作られた家々は、どれも個性的で楽しいものばかりになっています。

なお、最初の告知はフレンド向けの日誌。「おつゆとの本気合作をお願いしたい人について、こちらからお声がけさせていただきます」という旨の内容にいいねが約30、コメント0という状態から、発表当時の戦々恐々とした雰囲気が伝わるかと思います。（実際コメント入れるか激しく迷った末、結局できませんでした笑）






テーマは「川に流された家」。
この家を作ってる最中にお邪魔したんですが、その時は中央の部屋がある状態でアサさんが悩んでいるとのこと。なんとなく「角部屋の茶室みたいだね、窓の外から景色見えたりしてさ」みたいなことを言ってみたら川に流されてしまいました。何というアサさん。何という最高の発想力。

上の写真は入口を入ってすぐ。一見すると和風の家ですが、左下にうっすらと見える床下水槽と家にかかっている橋で、水の上で引っかかっていて、橋で渡っている様子がわかります。





少し見上げると雨漏りまでしています。奥に見えるのが引っかかっている苔むした岩。なんかちょっとでもずれたらまたずるずると流されそうな、絶妙な引っかかり方をしています。





ドラキー写真立てに飾られた写真によると、家主（おながれさん）のベッドは既に流されており、この押入れがベッドになっているようです。ご本人曰く「これはこれでいいかも（≧▽≦）」とのこと。この「ポジティブすぎィ！」と言いたくなる能天気さが、まさに「ビューティフルライフ」ですね。





家に漂う生活臭も半端じゃなく、引っかかった岩にシンクやらを置いてしまう適当さ。3日後ぐらいにキッチンが流されても「ま、いっか！（≧▽≦）」とか言っちゃいそうな雰囲気が漂っています。





庭に置かれたこの壊れた橋に「おおっ？！」と思われ方も多かったのではないでしょうか（俺もその１人です）。これはお風呂なのか魚を捕るための桟橋なのか…。いずれにしても、内装と見事にリンクした素晴らしい仕掛けだと思います。

なお、この橋の原型はアサさんが作り、おつゆさんが調整したそうです。自分で作ったものを、その場で昇華してもらえるのはとても楽しいものです。ホント、合作の醍醐味ですね。





「凄いものが生まれてしまいました…」とおつゆさんすらも震え上がらせたアサさん作のトイレ。

流石俺が家を作る度に「トイレは？」と言い、自分で作った和風の家にも滅茶苦茶いい景色が見えるトイレを作ってしまうアサさんですね。俺の事をトイレマスターだと思ってる節がありますが俺的にはアサさんも十分トイレマスターです。（ここツッコミ入って訂正するかもなぁ！）






この押入れが押入れっぽく見える理由は、やはり奥行にあります。押入れの中を見ると、焦げ茶色の天井が見えますね。これは、モダンのふすまが４枚連続で置かれています。

この手法はかにチップさんが縁側を作った際のものですが、面白いもので「かにチップさんが家を作る→それを見ておつゆさんが家を作る→それを見たかにチップさんがモダンカフェで軒下を作る」という流れで作られたものです。

そんな楽しい流れを書いたかにチップさんのブログはこちら。


そんな流れからできた押入れの中に黒い亀裂が入ってますよね。多分家がぶつかった時にできたものだと思うのですが、これは「怪しい大木の柱」で表現してあります。こういう細部にこだわるのは恐らくおつゆさんじゃないかなと思っています。





実際にこの家を訪れると、押入れがとても自然に見えるんですよね。その理由が、反対側にあるここ。ふすまの上にダマスクの壁が見えるのがわかると思います。（左側の壁の中にも入っています）

ふすまはカメラを貫通してしまうので、これがないと押入れを見ようとしてもふすまが前面に出てしまって見れないんですよね。恐らく、ハウジングをあまりされない方はここにダマスクの壁があることにすら気づかないと思われます。

見えるもの置くだけじゃなく、よく見せるために見えないものを置く。快適さを求めたいぶし銀のテクニックがここにあります。





ちなみにこの写真の中にもダマスクの壁が隠されています。押入れの中に入っても、綺麗に押入れの中が見えたり部屋の中が見えたりするのは、その隠れダマスクの存在によるものです。





この白木の長イスで作られた小さい橋。より橋らしく見せるためにエルフのカウンタで下を補強してあります。これだけでも凄いのに、更に階段状にするためにエルフベンチが下にちらっと見えているのがわかるでしょうか。


この「気付く人が気付いてくれればいいや」とでも言いたげな装飾。階段の部分から土（オーガカーペット）になっている小さな拘り。思わずニヤッときてしまいますよね！

更に女の子らしいピンクのカーテンはガーリーの壁。これも、部屋の中を見やすくするための隠し壁ですが、ダマスクではなくガーリーにすることでカーテンも作ってしまうという一石二鳥ぶり。
限られた家具数で、よりよく見せようとするのが見て取れるようです。






１番地の「ビューティフルライフ」は、一見笑いを取りに行ったような家ですが、細部のこだわりや快適に家を見るための工夫など、２人の思いが沢山詰まった家でした。

もちろんここで書いた内容が全てというわけではなく、俺が気付かなかった仕掛けや思いがまだまだあると思います。
ぜひこの家に足を運んでいただいて、細部まで楽しんでいただければと思います。





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